風が強く吹いている - 三浦しをん

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)

長期(10日間)の帰省に合わせて購入しておいたものの、帰省先ではほとんど読まず、帰京してから2-3日で読みました。

大学近くのぼろアパートに暮らす大学生10人。ほとんどのメンバーが駅伝はおろか陸上経験もないという状態から1年かけて箱根駅伝出場を目指す、というような内容。テーマが明解で登場人物のキャラも光っており、それなりのボリュームがある割にスラスラ読めました。特に後半は本を閉じるタイミングがみあたらないぐらいの展開で一気読みせざるを得ない、という感じでした。

つい何か月か前に不惑をむかえたのですが、年齢に逆行してこういう登場人物が学生の青春的なものが、本にしろ映像にしろ音楽にしろ最近特に面白いです。若さへの未練でしょうか。