風が強く吹いている

原作を読了してブログ書いていたら映画の存在を知ったので流れで観てみました。原作の余韻を残したまま見始めたので感情移入しながら観ることができましたしキャストもよくうまくまとまってるなと思いましたが、主演が小出恵介っていうのだけが最後までずっと引っかかり続けました。俳優はイメージ落としちゃダメですね。

しかしながら、昔なら原作読んでも映画化された邦画を見るなんてことはほとんどなかったですが、今はnetflixamazonでぽちっと映画を見始められるので文芸作品と映画化作品セットで楽しむことが多くなりました。原作を読んでいれば映画が駄作でも原作を読んでいるなりの楽しみ方ができるので見て損した、って感じにならないのがよいですね。

風が強く吹いている - 三浦しをん

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)

長期(10日間)の帰省に合わせて購入しておいたものの、帰省先ではほとんど読まず、帰京してから2-3日で読みました。

大学近くのぼろアパートに暮らす大学生10人。ほとんどのメンバーが駅伝はおろか陸上経験もないという状態から1年かけて箱根駅伝出場を目指す、というような内容。テーマが明解で登場人物のキャラも光っており、それなりのボリュームがある割にスラスラ読めました。特に後半は本を閉じるタイミングがみあたらないぐらいの展開で一気読みせざるを得ない、という感じでした。

つい何か月か前に不惑をむかえたのですが、年齢に逆行してこういう登場人物が学生の青春的なものが、本にしろ映像にしろ音楽にしろ最近特に面白いです。若さへの未練でしょうか。

劇場版ポケットモンスター キミにきめた

公開日にむすこと二人で見てきました。もう序盤5分ぐらいから泣きそうになり、目をうるませるシーンが何度もあって非常に楽しめました。特に後半ピカチュウが◯◯の◯◯を◯◯するシーンなんてあとから冷静に考えたら笑ってしまうところですが、観劇中はすごい素直に感動してしまいました。

うちのむすこ(小2)は今年の前半辺りから妖怪ウォッチポケモンとシフトしていて、現シリーズのサン・ムーンと前シリーズのXYしか見ておらず、私はポケモン世代じゃないので今年になるまでポケモンに興味すら抱いていなかったので、今回の映画は内容的にもタイミング的にも最高でした。

配給側も無印ポケモン世代がそろそろ親になって子供とポケモン観ているっていうのを見越していたのかな、というぐらいプロモーションも大変力が入っていましたね。すき家で牛丼食べたりマックでハッピーセット食べたりセブンイレブンポケモンゲットするの付き合ったり毎日忙しいです。

君の膵臓をたべたい - 住野よる

なかなか読みたい本が見つけられないので本屋大賞受賞作で気になったのから読んでいくことにしました。

膵臓を患い余命宣告を受けた女子高生のヒロインと、その同級生でこれまで人と関わることを避けて生きてきた主人公がふとしたきっかけで仲良くなり、残された余命を共に過ごしていく、、、というような青春もので、タイトルのインパクトが先行していますがストーリー的にはよくありそうな話です。ラノベのような非常に軽い文章なのですが、ページを繰るたびヒロインの死が近づくようで悲しく、それなりに感情移入して読むことができました。

もうすぐ映画も公開されるみたいなので、暇があったら観に行ってみたいと思います。

ハドソン川の奇跡

観る前は不時着寸前の飛行機内が大パニック! みたいな話かと思っていたのですが、トムハンクス演じる機長のサリー(原題もサリー)の、ハドソン川に不時着することを選んだ判断に対する是非を事故後に問われる、、、というような内容でした。バードストライク→不時着まで実際は200秒ほどのことで、そもそも大パニックになるヒマすらないぐらい短い時間の出来事だったようです。

映画のタイトルとキャストだけでイメージしていた内容と良い意味で違ったいい作品でした。ちょっと邦題は短絡的すぎましたね。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN (実写版)

すごい評判悪いのは知っていましたが、netflix眺めてて何となく見始めたら結局前後編2本観てしまいました。漫画原作の実写劇場版、という視点で見るととてつもなくできそこない感があるのは否めませんが、一歩引いて観ると突っ込みどころがたくさんで、それが本作の魅力のように思えてきてなかなか楽しめました。メインキャラの3人は残念な印象しかないですが、長谷川博己とか石原さとみとかシン・ゴジラの延長のような感覚で見るととってもよかったです。

木曜組曲 - 恩田陸

木曜組曲 (徳間文庫)

木曜組曲 (徳間文庫)

amazonでセールだったのでまた金額を理由に購入してしまいました。登場人物が全員物書きまたは編集者、というミステリーです。読了後になにか残るかと言えば特に何も残らないのですが、読んでいて引き込まれるし、思わず鳥肌が立つようなシーンもあって恩田陸さすがだなあという一冊です。

読書欲は満たされましたが、それと同時にまた新たな読書欲に駆られます。